消しゴムはんこで年賀状(2022寅年編)
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道刃物キカイさん
色版多色押しでカラフルに。門松は同じの使いまわしでボリュームアップ(笑)
この作品を制作するにあたって
下絵~転写
まず下絵を描きます。今回はトラとまねきねこを混ぜたような絵を描いてみました。
ここは頑張ってオリジナルの絵を描きましょう!
トラの体には色も塗っておきます。
いい絵が描けたら、消しゴムに移すためにトレーシングペーパーに
鉛筆(もしくはシャープペンシル)にて写し描きをします。
(マジックペンやボールペンは不可です)
トラの線の部分がトレース出来たら今度はトラの色の部分だけを抜き出します。
トレース終わったのがこちらです。
今回は門松も作るので、こちらも下絵描き→トレースします。
それから抱えている小判も別な色で押すのでそこも抜き取りトレースします。
消しゴムに描いた方を乗せて、爪などでこすります。
そうすると消しゴムに線が転写されます。
写し損じのないように、写っているか確認しながらトレペを外します。
転写されたパーツは切り離します。
彫る ~色版~
まずはカンタンな色版から彫りましょう。
残したい部分の周りを可能な限り三角刀で彫ります。
細かいところは印刀で。
印刀はまず残したい部分のギリギリの際に刃を45度くらいの斜めに入れるように切り込みを入れます。
反対から刃を同じように斜めに刃を入れます。
そうすると、中で切り込みが繋がって切り取れます。
残したい部分の周りに溝を彫ったら丸刀で余白部分を彫り下げます。
周りと広い部分をとったのがこの状態です。
あとで押しやすいように、周りを丸刀で際々まで彫ります。
横から見ると色版の際が見えるように、視界の邪魔がなくなるように彫ります。
彫る ~メインの版~
印刀で残したい線の周りに斜めに(約45度刃を倒す)切り込みを入れます。
刃を入れた部分の反対から同じく斜めに刃を入れて、Vの字の溝になるように彫ります。
大事なところを傷つけないように彫り進めます。
まぁ、多少傷つけてもそんなに気にはなりませんが。
線の周りが取れました。
余白を彫っていきますが、この絵は余白部分が狭いので丸刀の小で彫ると事故が少ないです。
広いところは丸刀で。大事なところに傷つけないように。
彫り残しがないか確認します。
彫る ~他パーツ~
門松に移ります。門松の松の部分は三角刀で溝彫りします。
竹は、断面の部分は印刀で彫って抜いたら周りを彫ります。
今後はこのパーツを彫ります。
これはトラが抱えている小判の色版です。
これは周りと、文字部分を彫ります。
押す
インクをつける際、切りくずが残っているとうまく押せないので、ねりけしできれいにします。
練って柔らかくしたねりけしを押し付けると表面に残った切りくずが除去できます。
このちょっとの切りくずが印影に影響するのでしっかり除去しましょう!
インクは力いっぱい押し付けると余計なところが汚れるので、軽い力でポンポンと、何度もつけることできれいにつきます。
押すときは手のひらで押し付けます。まんべんなくつけるように全体に力を込めましょう。
押せました。文字部分の一部にムラが出来てしまったので、次は気を付けましょう。
次は門松を押しましょう。
松と竹の部分に緑を、下の土台の部分は黒で、二色押しします。
押したところです。いい感じに押せました。
門松はトラを挟むように、同じように押しましょう。
色版に黄色を乗せます。
先に押した線の版に、ずれないように押します。
わきからのぞき込んでずれていないかどうか確認しながら押します。
すみません目のところを抜き忘れてました。
こういうミスもこのように押すとわかりやすいですネ。
小判を押しましょう。金色のインクを付けます。
試しに押します。どうでしょうか。
上の方にずれてしまいましたね。ただ、多少のずれも、「味」です。
(まぁもう少し下に押すよう意識しましょう)
あれですね、赤が足りない。ということで「てん刻」を作りましょう。
ということでてん刻も無事完成、合流しました。
てん刻を押して、年賀状が一段と引き締まりましたね!
~終わり~