木のカトラリー (食卓で用いる食器)の基本を分かりやすくご紹介させていただきます。
これから初めてみたい方、おうち時間を有効活用したい方は必見です!

まずは簡単なモノから作りましょう!
木のスプーンのレシピを大公開!

最初に頭の形を整えます。

まずはお好きな形に下書きを入れておきましょう。
平刀を使って輪郭を彫ります。グーで握って使うと力が逃げないので効率がいいです。
輪郭が彫れたらカービングナイフ(もしくは印刀)でさじ部分の外側の丸みを彫っていきます。初めはサイドから彫り、かまぼこ型にしてから全体を丸くするといいです。

柄を削って好きな形に整えていきます。

柄を削って好きな形に整えていきます。
持ち手部分はまっすぐなので、逆目にならないように気を付けながら四角いところを平刀で丸くしていきます。
右利きの人は印刀左を使うとくびれ部分に食い込まないので便利です。
その後はカービングナイフで流れるように柄を整えます。
持ち手部分の形が整ったら、全体の形も整えます。

彫刻刀で匙の内側を彫っていきます。

匙の内側は丸スクイがあると便利です。
荒彫りは木の目に対して横方向に。仕上げは縦方向に刃を入れるとスムーズです。
底の部分が木の目の方向の境目なのでガサガサになりやすいです。
少しずつ薄く削って、きれいに仕上げましょう!

紙やすりがけ・彫刻刀で仕上げます。

紙やすりをかけて仕上げます。
粗目からかけていくと滑らかに仕上がります。
やすりをかけたら木の粉をふき取っておきましょう。
「自分は彫刻刀の彫り跡が好きだ!」という方はやすりを使わず、彫刻刀でコツコツ仕上げましょう。

ニス塗り

表面処理はいろいろな方法があります。
蜜蝋やオイルは見た感じ雰囲気が出ますが、洗剤などで洗い流されるので繰り返しのお手入れが必要です。
セラックニスは乾燥が遅いですが、食品衛生的にはオススメです。

スプーンはもちろん!そして…
他にもこんなものが作れちゃう

スプーンとセットで使いたい!
食事により一層ぬくもりを。

スプーンの相棒のような存在のフォーク。スプーンで基本的な彫り方を学んだあとなら、難しそうなフォークも作れるはずです!のこぎりで溝を入れて印刀などで爪の部分を仕上げましょう。

いつもの料理がグレードアップ!
インスタ映え◎、おしゃれな一品に!

カトラリー制作に慣れてきたら少し大きめの食器にも挑戦しましょう。まずは小皿あたりからチャレンジ。板に丸刀や丸スクイでくぼみを彫ってお皿を作りましょう。ナッツやドライフルーツも、木のお皿でさらに美味しく感じます!

スペシャル動画木のおたまを作ってみる

木彫好きな道刃物のスタッフが木彫おたまを作ってみました。
おたまはスプーンとお皿を足したような形状で、使用する道具も多くなります。
この動画をご覧頂ければ、カトラリー制作に必要な刃物がだいたいわかります。
是非ご覧になってみてください。

みんなの作品ギャラリー

当店で彫刻刀をお買い上げいただいたお客様の作品を公開しています。
作品が彫りあがったら、作品の写真をお送りいただきお気軽にご参加ください!

誰でも無心になれる彫刻刀

一つの木片が自分の手で食器に姿を変えていく様は、いくつ作っても飽きることはありません。

時間を忘れ、没頭出来る趣味は何ものにも代えがたいものです。

「おうち時間」はある意味絶好のチャンス。この機会に是非挑戦してみてください。

木彫カトラリー作家さんのご紹介

木彫カトラリー作家志村 誠makoto-craft

東京都出身。その後横浜に移って木工加工やアンティーク家具の修復修理の仕事を始める。事業所も移りながらも自分なりの個性が組み立てられ、作品にも個性が磨きがかる。

作り上げる品物は派手に目を引く品はありませんがシンプルで飽きのこない形状かと思っています。ひとつずつ心をこめて製作しております。各地出展の際には手に散ってご覧いただければ幸いです。
焦らず そして 自分らしく
http://makoto-craft.com

木彫カトラリー作家前田 修woodworking assistance M’s

スプーン木彫作家。兵庫県三木市在住。無垢材を使用した手作りスプーンを中心に木工品を作っています。兵庫県内のワークショップを中心に活動、出張ワークショップも承っております。

「一日一本の木彫カトラリー制作」をモットーに、自身のインスタグラム上にほぼ毎日アップしています。色んな素材の材木を使い、色も形も様々、曲がったスプーンに音符の形をした物など、遊び心も忘れずに。
https://www.instagram.com/
maechi.thb

ボリュームいっぱいの道具や材料!
手作りカトラリーキット内容

カトラリー制作には必須!
彫刻刀(平丸9mm、丸刀3mm、丸スクイ9mm、カトラリー細工のみ12mm&18mm)

二層鋼・完全刃付けで切れ味爽快。
繰り返し刃を研げば長年使うことが可能。

弊社の彫刻刀は初心者向けのものでも「鋼付き」の刃を採用しております。「鋼付き」とは、鋼(硬い鉄)に地金(軟らかい鉄)を合わせ、研ぎやすさとそれに伴う切れ味のよさを実現しております。初心者の方にこそ、切れ味のいい彫刻刀を使って頂きたい。その一心でご用意いたしました。

POINT

彫刻刀を使う時は刃の先に手などを置かないようにします。もっと言えば、彫刻刀を持っていない方の手の親指を刃に添えて、両手で彫るように心がけると運刀も安定し、ケガもしづらくなります。

木目や彫る方向を気にせず彫れる
カービングナイフ(レザーケース付)

長めの刃渡りと握りの良い柄。
ダイナミックな荒彫りが出来ます。

彫刻刀とは違った太めの柄に、日本刀と同じような作りの両刃の刃がついた木彫用刃物です。まさに「木を削る」というイメージにぴったりの刃物で、長い刃渡りでスイスイと木彫を楽しめます。

POINT

刃先は特殊な三層鋼という作りで、鋼を両面から地金で挟み両側から研いで刃を付けています。刃表、刃裏の概念がなく1本で向きを気にせず木彫りを楽しめます。刃先はナギナタ状に研いであるので、刃の位置によって彫り心地が変わるのも面白いです。